沖縄着物ってどんなもの?

沖縄着物は、本土の着物とは異なる起源・経緯を辿って独自の発展を遂げてきた、沖縄特有の着物です。

沖縄と言ってもその範囲は広く、久米島や宮古島、与那国島などの離島では、本土とは違った製法で産地ごとの特色を活かした織物が作られています。

特に、沖縄を代表する伝統工芸品の染物・紅型は、鮮やかな色彩と繊細な文様によって、青い海と空、まぶしく輝く太陽、色とりどりの花々や植物、躍動する鳥や魚などが描かれています。

沖縄の豊かな自然と生命力を感じられるその美しさには、思わず目を奪われるでしょう。

実はたくさんある!沖縄着物の種類

沖縄着物に紡がれている海や花々の色は、昔から住んでいる人が見ている沖縄の景色を彷彿させて、着物を着るたびに穏やかな気持ちになりそうです。

以下のように、沖縄着物の種類は豊富にあります。

  1. 琉球紅型
  2. 琉球藍型(あいがた)…琉球紅型を藍一色で染めた織物
  3. 読谷山花織(よみたんざんはなおり)
  4. 喜如嘉の芭蕉布(きじょかのばしょうふ)
  5. 首里織(しゅりおり)
  6. 宮古島の宮古上布(みやこじょうふ)

紅型ごとに素材や糸の染色方法、柄の細かさや布地の厚さなどが異なり、他にも様々な面で違いがあります。

例えば、一般的な染物には染料が使われますが、紅型は主に顔料で染め上げます。

顔料は粒子が大きく不溶性で布に染み込みにくく、発色は良いものの染料に比べて染まりにくい特徴があります。

紅型は鮮やかな色彩が魅力的!

琉球紅型の柄

紅型の起源は13~15世紀頃の琉球王国にさかのぼります。

かつては、王族や士族といった身分の高い人々だけが着用を許されていました。

古典紅型の柄には鳳凰や龍、鶴などとの沖縄文化からは少し遠いものも多く登場しますが、当時の交易相手であった中国や日本本土の伝統的な図案からの影響だと言われています。

そこへ沖縄独自の自然や風物が徐々に取り入れられ、新しい文様が誕生しました。

このように琉球王国の繁栄とともに開花し発展した紅型は、伝統技術に新しい感性を取り入れながら、今も多くの人に愛され続けています。

琉球紅型はどんな時に着るべき?

琉球紅型は紬や小紋と同じく、普段着としてカジュアルに着られる場面が多いです。

また、柄によってはセミフォーマルとして着られる紅型もあります。

教会や大きな式場などで盛大に行うような、格式ばった結婚式では避けるべきですが、レストランウェディングなどの少しカジュアルな式であれば着られるでしょう。

他にも紅型は、カジュアルなパーティーやコンサート、お見合い、お食事会など活躍の場が広めなところも魅力的。

TPO・着用シーン紅型などは染により種別が変わるが、琉球系の紬は紬と同じような扱い
有名なもの ※染め方・産地など紅型、藍型、花織、喜如嘉の芭蕉布など

紅型をオシャレに着こなす方法

紅型はカジュアルに着られる部類なので、同じくカジュアルな洒落着である紬と合わせるのがベスト。

紅型帯はカラフルで個性的な柄が多いので、無地の紬着物に合わせると帯がアクセントになります。

紅型帯単体で見ると派手さを感じるかもしれませんが、紬着物を帯と同系色で渋みのある色を選ぶと、着物と帯の色がなじみやすくなります。

また、着物の色がどこかに入っている紅型帯を選べば、着物と合わせる帯に困らないため、カラフルな紅型帯を1本は持っておくと便利ですね。

紅型は数千円で購入できるかも?

沖縄着物の価格帯は、一般的な着物類と同様に種類や作家によって幅があります。

著名な職人や人間国宝による作品などの最高級品は、数十万~数百万円で販売されていることが多いですが、ポリエステル製の安価な沖縄着物は、数万円で販売されている場合もあります。

また、沖縄着物を手軽に着てみたい人は、ネットオークションやフリマサイト、着物を売っている古着屋で探してみるのがおすすめです。

沖縄着物は中古市場でも多数出品されており、新品よりも価格は安いので数千円程度で落札できる品物もあります。

中古品に抵抗がなければ、思わぬ掘り出し物に巡り合えるかもしれませんよ。

こんなにある!琉球紅型を使った商品

琉球紅型のシュシュ

琉球紅型の華やかで鮮やかなデザインと独特の技法は、着物だけにはとどまりません。

幅広いジャンルの商品で人気を博していますので、一部をご紹介します。

服飾品…アロハシャツ、エプロン、バンダナなど
履物…下駄、草履など
ファッション小物…シュシュ、ペンダント、バレッタ、かんざしなど
文房具…レターセット、ノート、ボールペンなど
カバン類…トートバッグ、ショルダーバッグなど
その他雑貨など…財布、扇子、タペストリー

特に、扇子や文房具関連の商品は生活に溶け込みやすいのでおすすめです。

「琉球紅型のデザインは好きだけど、着物を買うのは敷居が高い…」という方でも、気軽に買えるグッズでしょう。

紅型グッズを手元に置いて、沖縄のエネルギッシュな風情を生活の様々なシーンに取り入れてみるのも楽しそうですね。