TPO・着用シーン着物の種類によります
有名な着物作家伊達弥助、羽田登喜男、柿本市郎、喜多川平朗、久保耕、久保田一竹、京屋林蔵、玉那覇有公、古賀フミ、斎藤三才、山田貢、志村ふくみ、宗廣力山、小宮康孝、松井青々、上野為二、城間栄順、森口華弘、青木滋芳、川島甚兵衛、中村勝馬、中村勇二郎、辻村壽三郎、田島比呂子、平良敏子、北出与三郎、北村武資、木村雨山、由水十久、与那嶺貞、龍村平藏、六谷梅軒、和田光正 など

作家着物が高価な理由

作家着物は量産される着物とは違い、特殊な技法を駆使して長い時間と手間をかけて生み出される上質な着物であるため、その価値や人気とともに高くなる傾向があります。特に著名な作家の作家着物は高くなります。

北出与三郎(きたでよさぶろう)

初代 北出与三郎は皇室へ献上する着物や帯の数々も手掛けてきた着物作家です。神事に使われる榊の葉を使った上品で幻想的な色合いを生み出し、京友禅で創り出される特有の表現法は作風は「北出カラー」と呼ばれ高く評価されています。オリジナルの本袋帯は京都の西陣織りで希少価値が高く、体に沿って形状が変化します。

羽田登喜男(はた ときお)

羽田登喜男も友禅染において代表的な手描き友禅作家です。加賀友禅と京友禅を融合させ独自の技法・世界観を確率し、自然の移ろいや花鳥風月を描いた作品を数多く製作しています。中でも、おしどりを描いた作品は有名です。人間国宝に認定され、京都府・市などによってイギリス皇室ダイアナ妃に贈られた振袖を手掛けるなど、国内外問わず活躍した作家です。

志村ふくみ(しむら ふくみ)

染織作家では、志村ふくみも有名です。草木染めの絹の紬糸を使った紬織を手掛ける染織作家です。紅花や藍、カラスノエンドウ、ヨモギといったさまざまな植物染料で作られた作品は、色彩豊かで独創的な美しさを持っています。紬織りの重要無形文化財保持者・人間国宝に認定され、文化勲章も受賞しています。


全国に数百人いると言われている着物作家には、ここで紹介したような国に認定された重要無形文化財の保持者「人間国宝」の作家から有名作家、無名の方までさまざま作家がいます。

全般的に作家着物は高い価格で取り扱われていますが、その中でも国や世間に認められている着物作家の作品は特に高価です。例えば、加賀友禅を代表する作家・初代由水十久の訪問着は新品で定価500万円以上の値段がつきます。

また、着物作家が作り上げた着物には、その作家のサインとして落款(らっかん)や刺繍が施されています。本物の証として証紙が付いている場合もあります。これらの「作家が仕立てた着物の証」があると、高価に扱われます。

作家着物についている「落款(らっかん)」ってなに?

斎藤三才の落款

多くの有名作家の作品には、刺繍もしくは織り込まれる形で「落款(らっかん)」が入っています。「落款」は落成款識(らくせいかんしき)を略したもので、着物に刻印されている「作家が仕立てた着物の証」です。

自分の作品に落款を押すという行為は鎌倉時代から確認され、主に作家が使用していました。着物の場合は前身頃に縫いつける15cm程の半幅の布である「おくみ」か、「衿先」にある落款によって作家が誰かがわかります。着物が似たようなデザインであっても「落款」を見れば価値や作られた時代がわかります。また、初代から二代目へと技術や作風を継承している着物作家も「落款」で見分けがつきます。

作家による七五三の着物について

子供のこれまでの成長を祝い、健やかな成長を願う七五三。着物作家の中には七五三の着物を手掛ける作家もいて、手描き加賀友禅など本格的な作品を子供のために購入することができます。

反物着物なら年齢とともに変わる体型に合わせて仕立てられ、大人になっても着ることもできるのでおすすめです。

また最近は、フォトスタジオで七五三の写真を撮るという方も増加しています。作家が手掛ける着物を取り扱うフォトスタジオも増えています。レトロとモダンが融合したお洒落な作品など、着物作家の一点ものの衣装は、一般に出回っている作家着物と負けず劣らずとても人気があります。

お気に入りの作家着物を見つけて、親子でお揃いの作家着物を着ることもできます。特に初代、二代目と引き継がれている作家着物を選んでみるのは、趣向が凝らされた一生の思い出になることでしょう。