着物の季節感というと何を思い浮かべますか?
もちろん、季節に合わせて薄物、単衣、袷などを意識する必要がありますが、コーディネートによる見た目の季節感も大切です。
簡単に着物に秋を取り入れるポイントを見ていきましょう。

紅葉下の着物を着た女性

まずは、色から取り入れるのがよいでしょう。
まだ暑さが残る季節は、薄物であっても色のトーンを落とすことによって、夏から秋への移り変わりを感じさせてくれます。
フォーマルな場では9月に入ったら、遅くとも9月9日からは薄物から単衣に切り替える必要がありますが、カジュアルな場であれば、季節感を意識しつつ薄物を着られる方もいらっしゃいます。(とはいえ9月20日ごろまでには単衣に切り替えましょう)

秋の色といえばアースカラーと言われる茶色やモスグリーン、カーキ、ベージュなどをメインカラーに持っていきたいですね。
また差し色には紅葉を思い起こさせるえんじ色、橙色や黄色などはいかがでしょうか。ブドウ色、つまりパープルも秋に着ておきたい一色です。
アースカラー×差し色は簡単に秋コーデを完成させてくれます。

秋の京都嵐山 祇王寺を散策する着物女性

また、かわいらしいコーディネートがお好きな方は「くすみカラー」と呼ばれる色をチョイスしてみてください。
ピンクや青であってもはっきりした色やパステルカラーではなく、すこしくすみがかった色であれば秋らしく着こなすことができます。

初夏の頃に着用していた単衣も、帯を秋色にするだけであっという間に秋らしく変身します。

模様

着物生地 うさぎ柄

着物の模様も季節感を大切にしたいところ。
まずは秋草、落ち葉の模様などは一気に秋らしさを出してくれます。もみじやイチョウの模様も秋に身に着けたいですね。
また、中秋の名月にちなんでウサギや月の模様もよいでしょう。
ぶどうなど秋の果物をモチーフにしたものも素敵です。

また他の季節にも使いやすいチェック柄は合わせ方次第で秋から冬まで長く着ることができます。

小物

色、模様に加えて上級者の方へ季節感を取り入れてみてほしいのが小物です。
落ち葉をモチーフにした帯留めなども探してみると結構あるものです。また、カジュアルに着るのであれば、ベレー帽は秋から冬にしか合わせられないアイテムですよね。
足元をブーツにしたり、中にスタンドカラーのシャツを着るなど、大正ロマン風に着るコーディネートも秋がぴったりです。

薄物から単衣、袷に切り替えることに加えて、色・模様・小物で少しづつ秋を取り入れてみてくださいね。
いきなり全て秋仕様にする必要はなく、一部分からでも意識してみると上手にコーディネートできますよ。