袴スタイルで差をつけるなら…?

学生最後の思い出に残る日、袴を着る方も多いのではないでしょうか?お世話になった先生方やご両親、お友達とたくさん写真をとって、楽しく素敵な日にしたいですよね。
そんな大切な一日だから、自分史上いちばん可愛くしていたいし、周りとちょっと差を付けたい。
そう思う方はヘアスタイルにこだわってみてください!一番自分でアレンジできるポイントですし、アップの写真でも絶対に映りますよね。
袴選びももちろん大切ですが、お店で選べる袴には限りがあり、その袴の色によって合う着物の色も自然と決まってきます。振袖と違って帯も無いので、着付けの方法もほぼ同じです。袴だけで周りと大きく差をつけるのは難しいので、ヘアスタイルで個性を出しましょう!
ヘアスタイルの決め手は輪郭が重要!?

現在では、ネットの情報、美容院のHP、雑誌だけではなく、インスタグラムの投稿などから、袴に合う可愛いヘアスタイルを探すことができます。
ですが、「可愛い!」だけで安易に選ぶのはやめましょう。「可愛い」と「似合う」は別物です。
まずは、自分が一番素敵に見えるヘアスタイルのベース(方向性)を探しましょう。
和装の場合、身体の線を拾わないですし、着付けの際に補正もするのでスタイルの良し悪しはあまり関係がありません。
その分、顔のバランスが目立ちます。髪も含めた全体のシルエットを卵型のように丸みのあるひし形に近づけることで、和装に合う美しいバランスに近づきます。
ゴールデンバランスと言われる比率は「横1:縦1.5」。この条件に近いと「卵形」、横の比率が大きいと「丸顔」、縦の比率が大きいと「面長」と言われます。加えて、エラに骨感のある「ベース顔」、顎のラインがシャープな「逆三角顔」も。
大きめの鏡を用意して、自分の輪郭を観察してみてください
卵形さん向けおすすめヘアスタイル

卵形さんにはアップスタイルがおすすめ。もともとゴールデンバランスに近いのでどんな髪型でも似合いますが、せっかくならその綺麗な輪郭を強調するようなアップスタイルにしてみてください。
かつ、大人っぽくしたいのであれば前髪なしor流すスタイルで、甘めが好きな方は前髪ありで可愛らしい印象にするとよいでしょう。
ショートヘアの卵形さんはハーフアップや耳掛けスタイルにして、フェイスラインを出し、すっきりさせてみては。
注意点としてはアップスタイルの中でも髪をふんわりと上に盛ったスタイルです。上にボリュームがでるので、せっかくのバランスが崩れてしまいます。ふんわりしたスタイルがお好みであれば控えめに、くれぐれもやりすぎには注意しましょう。
丸顔さん向けおすすめヘアスタイル

丸顔さんの強みはなんといっても「可愛らしさ」。ですが、和装では一歩間違えると「子どもっぽさ」につながってしまいます。七五三…?なんて思わせないように、適度に大人っぽさを加えましょう。
まず、丸顔さんは縦と横の比率が同程度なので、大人っぽく近づけるために縦長感を意識します。トップにふんわりとボリュームを持たせたアップスタイルは、縦長の要素を出しつつ、丸顔さんの可愛らしい印象にもマッチするのでおすすめです。
ダウンスタイルでも、トップの髪を少なめにしたハーフアップはおすすめです。顔周りに縦の流れができるので、丸顔感を中和してくれます。
前髪はなくすか、流したスタイルがいいでしょう。
逆に幼く見えるワイドバンク、ぱっつん前髪は幼さが出てしまうのでNG。
面長さん向けおすすめヘアスタイル

面長さんは和装を大人っぽく、艶っぽく着こなすのが得意です。ゴールデンバランスよりも縦の比率が大きいため、横を意識したスタイルがより美しく見えるでしょう。
アップスタイルでもダウンスタイルでもOKですが、特に顔まわりにおくれ毛をだしてふわっと巻いたスタイルがおすすめです。また、サイドの編み込みは可愛らしさを出したい人は是非取り入れてみてください。
ただアップスタイルではボリュームを出すなら上ではなく頭の後ろかサイドに。ダウンスタイルでもストレートは縦のラインを強調してしまうため、巻いて動きを出してあげるとよいでしょう。
前髪はつくり、おでこを隠すのがポイント。丸顔さんとは反対で、ワイドバンクもOKです。
ベース顔さん向けおすすめヘアスタイル

カジュアルな印象のベース顔さんですが、和装ではもう少し上品さをプラスしたいところ。
トップに高さを出して、縦にボリュームを出すスタイルで華やかさを出してみてはいかがでしょうか。フェイスラインにかかる髪を巻き、動きを出しましょう。
また、サイドに編み込んだ髪を下ろすスタイルや片側だけの編み込みといったアシンメトリーなスタイルも得意です。
一方、きゅっと髪をすべて上にまとめたアップスタイルは苦手なので注意。
前髪はおでこが軽く見えるように流すか、横に流しましょう。
逆三角顔さん向けおすすめヘアスタイル
顎のラインがシャープな逆三角顔さんは、きりっとした雰囲気がありますが、着物に頭がのっているようななりがち。顔、特にあご周りにバランスを足してあげるスタイルがよいでしょう。
おすすめなのはAラインのハーフアップ。トップはすっきりと、下ろした髪はふんわりと巻いてあげると顎から首回りにボリュームが出ます。
アップスタイルが好みの場合は、サイドにボリュームをもってきたスタイルがおすすめ。
頭の上にボリュームをだすと、逆三角のシルエットを強調してしまいます。
前髪は流すか、ボリュームをおさえたシースルーはどうでしょうか。ぱっつん前髪やワイドバンクは上に重心をだしてしまうので、前髪はあくまでも軽さを重視してください。
令和版!差をつけるワンポイントアレンジ
自分に似合うヘアスタイルのベースはわかりましたか?それではここからアレンジを加えていきましょう!
ルーズアップにする

アップスタイルを選ばれた方、その中でもルーズアップにしてみてはどうでしょう。和装のアップスタイルというと髪を「結い上げる」イメージを持つ方もいるかもしれません。ルーズアップとは、ふわっと「ルーズに」まとめるスタイルのことです。ドレスにあわせるような髪型というとイメージしやすいかもしれません。
トップの髪をかるく引き出し、顔まわり、耳の後ろ、うなじにおくれ毛をゆるっと巻いていきます。
アップスタイルの中でも頑張りすぎない、「抜け感」を出したい方におすすめです。
編み下ろしにする

最近ではサイドや後ろに三つ編みや編み込みでまとめた髪を下ろす、「編み下ろし」が人気です。
ショートやミディアムヘアの方は残念ながらできず、少なくともセミロング以上の長さが必要なアレンジのため、そもそもこのスタイルに挑戦できる方が少ないです。そのため人とかぶりにくく、ロングヘアの魅力を最大限活かすことができます。
後ろ姿は、ふんわりした柔らかさとボリューム感がでて、華やかな印象です。
小さなヘアアクセを「たくさん」つかう

和装のヘアアレンジで多いのが、大きな花飾りを一点、多くても二点ほどポイント使いするスタイル。こちらも大きな飾りが印象的でとても可愛いですが、周りと差を付けたいなら敢えて「小さな」飾りを「たくさん」付けるのがおすすめ。
パールやきらきらとした飾りのついたピンを編み込み部分に細かくつけると、華やかに、周りとはちょっとちがったヘアアレンジに仕上がります。ゴールドピンも使い勝手は抜群です。和の雰囲気に、今時感をプラスしたい方は取り入れてみてください。
ラメをつかう

ラメの入ったコスメを前髪につけるのもおすすめ。ワックスを付け、その上からラメをのせるときらきらと幻想的な雰囲気を出すことができます。
最後に
いかがでしたか?袴姿を綺麗に見せるにはヘアスタイルが重要。その中でもまずは自分に似合う、を基本に自分なりのアレンジを加えてみてください。
一生思い出にのこる一日だからこそ、みんなと一緒じゃつまらないですよね。自分の個性を出して、自分の可愛いを見つけましょう!