着物に興味をお持ちですか?

「祖母、母から受け継いだ着物を着てみたい」「年中行事やイベントの際に着物で出席したい」「茶道やお稽古事を始めて着物が必要になった」「友人が着物を着ているのを見て興味をもった」などなど着物に興味をもつきっかけは人それぞれだと思います。
ですが、着物の世界は奥深く、色々と覚えることがありますよね。せっかく興味をもっても、何からはじめていいのか戸惑ってしまう方も多いのではないのでしょうか。
今回は、そんな方に向けて、着物をはじめる前に最低限押さえておきたいことをご紹介します。

はじめに覚えるべきこと

着物教室に通おうと思っている方も、独学で学んでみようと思っている方も、次の3点は初めに確認しておくとよいでしょう。

着物や帯の種類

衣桁にかかった着物

まずは着物を購入!…するまえに、まずは着物の種類についておさえておく必要があります。

着物と一口にいっても様々な種類があり、TPOに合わせて使い分ける必要があります。ですが、一気にすべて覚える必要はありません。
着物は大きく分けると、冠婚葬祭など公式な儀式などに着る「礼装着」とカジュアルな場面で着る「普段着」になります。

礼装着の着物
留袖、振袖、黒紋付(喪服)、訪問着、付け下げ、色無地

普段着の着物
色無地、小紋、紬、綿、麻、ウール

まずはそれぞれの着物がどちらの分類になるのかを覚えましょう。普段着の着物であればそこまで神経質になる必要はありません。一方、正式な場で着物を着る際にはより細かくTPOを考慮する必要があるので、その際はその都度調べ、失礼のないように注意しましょう。

こちらの記事でより詳細にご紹介しておりますので、参考にしてみてください。

【完全版】着物の基本ルール「格」を学んでTPOに合わせた着物を選ぼう!

帯に関しては、まずは着物の種類を覚えたうえで「その着物に合わせる帯は?」という視点から学んでいくと覚えやすいですよ。

帯の種類
丸帯、袋帯、名古屋帯、半幅帯

着物のサイズ

裁縫道具 メジャー ハサミ 生地

さて、自分の目的に合う着物の種類がわかりましたか?それでは次に着物を購入…!するまえに、もう一つ確認しておくことがあります。自分に合う着物のサイズです。洋服と同じ感覚のS,M,Lで安易に選ばないようにしましょう。
着物のサイズは次の4つの寸法が重要です。

  • 身丈:背中の縫い目の部分で、衿の下から裾までの長さ
    → 基本的に身長と同じが理想的。±5cm程度は許容範囲
  • 裄(ゆき):衿下背中心の縫い目から袖口までの長さ
    → 首のつけ根の骨から手のくるぶし辺りまでの長さ。
  • 袖丈:肩から袖下までの長さ
    → 基本的には49cm程
  • 身幅:前幅と後幅
    → 腰回りの一番太い場所

このサイズを誤ると、手足が出てしまったり、おはしょり(腰のあたりで折りたたむ部分のこと)が足りなくなってしまったりと、きれいに着ることができません。きちんとご自身にあったサイズの着物を購入しましょう。

着物寸法 呼び方

着物に必要なもの

着物小物イラスト

自分に合う着物を用意できましたか?まだそれだけでは着物は着ることができません。着物の着付けに必要な次のアイテムも用意しておきましょう。

肌着着物スリップ、または「肌襦袢」と「裾よけ」のセット。肌襦袢は長襦袢の汚れを防ぐもので、裾除けは裾捌きを良くしてくれる役割がある
長襦袢着物のすぐ下に着用。色は基本は白。色付きのものも
半衿長襦袢の衿に縫い付けて、着物の衿汚れを防ぐ
衿芯長襦袢の衿と半衿の間に通し、襟元を真っ直ぐに整える
腰紐(3本)長襦袢で1本、着物で1~2本使用。着付けの要となり、これで着物を着付けていく
伊達締め(2本)長襦袢で1本、着物で1本使用する。腰紐の上に締めて着崩れを防ぐ
コーリンベルト(1本)着物の衿元が開かないようにするベルト
帯枕お太鼓結びにする際に帯を支える
帯揚げ帯枕を包み安定させる
帯締め帯を整え安定させる
帯板帯前を平らに整え、帯をきれいに見せる
足袋足に直接履き、木綿が一般的

たくさんあって、覚えるのも一苦労かもしれませんね。ですが、その小物が着物を着る中でどのような役割を果たしているか考えれば忘れにくいでしょう。一からそろえる際には必要な小物がすべてそろったセットを購入するとよいでしょう。

まとめ

ここまできたら着物をはじめる準備は整いました。着物教室に通うのもよいですし、独学で試行錯誤しながら学ぶのも良いでしょう。最近ではYouTubeなどでも、わかりやすく着付けの方法が解説されていますので、参考にされてみてはいかがでしょうか。
着物の世界は奥が深いです。是非楽しんでください。