着物が似合う人の特徴とは?

洋服は足が長く、メリハリのある体型のほうが素敵に見えるかと思います。
一方、着物は日本の伝統服なだけあり似合う体型は、洋服の似合う体型とは異なります。
なで肩
着物はいかり肩よりもなで肩の方が似合います。肩のラインが強調されてしまういかり肩だと、力強い印象を与えてしまいます。着物の持つ、繊細でやわらかい雰囲気には丸みのあるなで肩の方がフィットし、華奢な雰囲気になります。
首が長くて細い
着物を着ると窮屈にみえてしまう方は首回りが原因かもしれません。
着物は首元まで衿が詰まっています。そのため、首が長くて細い人は衿元がきれいにみえ、凛とした印象を与えます。また、後ろから見たときにうなじがきちんと見えるため、艶っぽさも出すことができます。
くびれの少ない体型
洋服を着る際は、細いウエストや大きめのバスト・ヒップの方が魅力的にみえると思います。着物はもともと一枚の布から仕立てられているため、凹凸のない体型の方が似合うようになっています。体のラインが強調されにくいため、上品にみえるからです。また、体のラインによって着物の柄に皺が入ってしまうと、着物本来の良さが失われてしまいます。
腰の位置が低い
スラっとした長い脚はあこがれますよね。しかし、着物を着る際には一転、デメリットになってしまいます。着物は帯を締めますが、この帯の位置が高いと子供っぽくなってしまうからです。スタイルの良い外国の方が着物を着た際にちぐはぐに見えてしまうのはこれが原因かもしれません。
骨格タイプ別!似合わせるためのポイントとは


「骨格診断」をご存知の方も多いかと思います。
骨格診断とは、生まれもった身体の質感・ラインの特徴から自分自身が最も魅力的に見えるファッションアイテムを導き出すメソッドです。骨格や筋肉や脂肪の付き方などの違いから①ストレート②ウェーブ③ナチュラルの3つのタイプに分類されます。太っている/痩せている・身長が高い/低いといったことや年齢は関係ありません。
最近ではさまざまなサイトで簡単に診断できるのでまずは自分の骨格タイプを知るところから始めましょう。
骨格ストレートの特徴
骨格ストレートさんは次のような特徴を持っています。
- 首は短め
- ボリュームのあるバストやヒップ
- 胸/腰の位置が高い
- 上半身に厚みがある
- 骨が目立ちにくい
- ハリと弾力がある肌質
筋肉がつきやすく身体全体に厚みがある立体的なメリハリボディ。肌にハリと弾力があるのが特徴です。
骨格ストレートさんの着こなしポイント
半衿を少なくする
首回りをすっきりと見せるために、半衿を通常より少なめに見せるのがおすすめです。
髪をアップヘアにする
同様に、首回りをすっきりみせることができます。髪を下ろしたスタイルにしてしまうと重たく見えてしまうでしょう。
胸・腰回りを補正する
和装下着をつける、タオルでウエスト周りを補正し、体のラインをなだらかにしていきます。
規則的な柄や、直線的な柄、大きめの柄を着ることで美しさが際立ちます。
骨格ウェーブの特徴
骨格ウェーブさんは次のような特徴を持っています。
- 首は長め、鎖骨もしっかりある
- 上半身が華奢
- 胸/腰の位置が低い
- 下半身にボリュームがある
- やわらかい肌質
身体のラインが曲線的で女性らしい柔らかい雰囲気をもつ骨格ウェーブ。上半身よりも下半身にボリュームがあるのが特徴です。
骨格ウェーブさんの着こなしポイント
胸周りの補正
上半身が華奢で、鎖骨あたりがえぐれた骨格の場合は、タオルなどで補正し「鳩胸」に近づけることができます。
ウエスト周りの補正
ウエスト周りの曲線もタオルなどを使ってなだらかにしておきましょう。
骨格ナチュラルの特徴
骨格ナチュラルさんは次のような特徴を持っています。
- 首は長め
- 鎖骨が大きめでしっかりしている
- 平面的な上半身
- 直線的なボディライン
- 肌はしっかりしていて固め
関節や骨が大きく、骨格のフレームがしっかりとした体形の持ち主。
筋肉も脂肪もつきにくく、肉感的な印象を感じさせない特徴があります。
骨格ナチュラルさんの着こなしポイント
衿を立てて着付ける
骨格ナチュラルさんのなかでも肩回りがしっかりしている方は衿を立てるようにして着つけるとなで肩で華奢な印象になります。
また、生地に凹凸のある素材が魅力を引き立てます。大きめの柄がどちらかというとおすすめです。
最後に

今回は骨格診断のタイプにそって着こなしポイントを紹介しましたが、人によって体型は少しずつ異なります。着物が似合うスタイルと自分のスタイルをよく知ることで、着物美人に近づくことができるのではないでしょうか。