着物を着るときのポイントを着付けの先生に聞いてきました!
着付け教室「きものこころね」の講師である、白木香織先生にインタビューをさせていただきました。
着物初心者が着物を着るときに押さえておきたい、スタイルが良く見える着付け方や注意点などについて、詳しく聞いてきました!
これから着物を着る方には、是非こちらの記事を読んで参考にしていただきたいです☆
着物との出会い

20代前半の頃、着物を着た際に着物の魅力に気付き、まずは独学で着物を学んだとのこと。
その後、着付教室で「一級着付講師」「着物コンサルタント」を取得。現在は講師・着付・スタイリストとして活躍されています。
Q.白木先生は、着物のどんなところに惹かれたのですか?
着物はとても奧が深く、歴史のある物。知れば知るほど知らない事ばかりです。
全て人の手で作られ、それぞれの技術が集結したものを親子代々受け継がれていく物語や、より一層着ている人の魅力を引き出していく事を自分自身も実感し着物に惹かれていきました。
私はアンティークが好きですが、時代に合わせて進化していく現代の着物も面白いと思います。
それでも最初は無理をせず、今ではリサイクルショップも多いので、手頃なお値段の物から始めて沢山着物に触れてもらいたいです。
着物姿を美しく見せるコツ

Q. スタイルが良く見える着付け方は?
着物を綺麗に着るには補正が必要です。
基本は寸胴に近い状態にするため、タオルや補正具を使って凹んでいる部分を補正していきます。
後は、自分に合ったおはしょりの長さ5〜7cmを作ることや、年齢によって帯位置を高くしたり低くしたり調整してみましょう。
Q. スタイルが良く見える歩き方は?
少し内また気味に、歩幅を小さく歩きます。
さらに、肩を落として背筋を伸ばすと、スタイルが良く見えます。
Q.初心者の方が着物を着る際の注意点などはありますか?

着物の着丈が短い方をよく見ます。
着物から足首が沢山見えていたり、着物の裾から肌着や長襦袢が見えないように気をつけると良いですね。
腕を伸ばしたり上げたりするときは、片方の手で袂を抑えたり、袖口から肌着が見えない様に袖口を摘まんでください。
物を「握る」より「摘む」様に意識するだけで、女性らしい所作になります。
着崩れ防止策について

Q. 着崩れしないポイントは?
始めはなるべく自分に合ったサイズの着物と長襦袢を着た方が良いですね。
ある程度の誤差は着付けで修正出来ますが、丈の長さは自分の身長±5cmほどに収めておくと良いです。着付を習う際には必ず直し方を教えてもらいましょう。
また、初心者の方はコーリンベルトがあると、衿が固定されるのでおすすめです。
後は、予備として腰紐も1つ持っておくと良いでしょう。
Q. 着崩れしないための所作は?
着物を着ると洋服の時より動きが小さくなりますので、内股で小股で歩く。基本的に足は組まずに、腕は45°くらいまでしか上げない。
また、羽織を着ておくと引っかかって崩れたりしないですし、電車で周りにも気を遣わせないので、1枚持ち歩くと便利ですね。
Q. お手洗いに行くときの注意点は?
御手洗いの際は、着物・長襦袢・肌着の順に、1枚ずつ帯の中に挟みます。
また下ろす時は、挟んだ時と逆の順番に下ろしていきます。 クリップや洗濯ばさみを持っておくと、固定出来るので便利です。
御手洗いの際に衣紋や襟元などを直しましょう。
着付けアイテムについて

Q. これがあったら便利というアイテムはありますか?
冬の寒い時期は裾除けの下にレギンスを履いていたり、足袋の下に五本指ソックスを履いていたりします。暖かくなる足袋専用のインナーもあるんですよ。
後は雨の日も着物は着れます。着物用の雨具も昔からありますので、簡易的な物を持っておくといいですよ。
小物に関しては最初から一通り揃えた方がいいですが、簡単につけられるゴム伊達や着やすいワンピース型の肌着などもおすすめです。
ー白木先生、ありがとうございました!
おわりに
着物を普段から愛用する白木先生の着物生活も垣間見える、素敵な取材内容となりました。
「着物はハードルが高くてなかなか着られない…」などという方も、こちらの記事を参考に、より楽しい着物生活を送ってみてはいかがでしょうか♪
今回着付け体験を受講させていただいたのは、こちらの教室です。
着付けから取材まで、丁寧に優しくご対応いただきました!
◎きものこころね
ウェブサイト:http://kk-kokorone.com/
住所: 杉並区上高井戸1-22-4-601
(芦花公園駅から徒歩4分)TEL: 090-5623-5839
着物を着るのがはじめての方から、着せる事を取得したいプロの方まで受講可能性な着付け教室。
一人一人に合った内容でお教えいたします。
こちらの記事でご紹介したスタイルが良く見える着付け方や、初心者の方が着物を着る際の注意点を参考にして「気軽に着物を購入したい」方は、以下バナーより「おすすめ着物」をご覧ください。