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帯結びに必要なもの
帯結びに必要なものは、基本的に以下の3つです。
①帯板:今回はゴムベルト付きを用意
②帯:半幅帯を使用
③クリップ:洗濯ばさみでも可
以下で帯結びの方法を詳しく解説していきます。
①帯板を装着する

帯板は後ろから付けて、前側でホックをかけてからずらします。
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夏は、通気性の良いメッシュ性の帯板がおすすめ!
また、ゴムベルト付きとそうでないものがあり、初心者向きなのはゴムベルト付きの帯板です。

クリップを前の衿に1つ付けておき、帯板を左に半分寄せます。
②手先をつくる
ここから帯結びに入ります。
今回は着物初心者の方も簡単につくれる、「リボン結び」のつくり方をお伝えします!

帯結びに必要な長さの手先をつくります。
帯を手幅で測り、肩くらいまで半分に折り曲げます。

肩の部分に当てていた部分を両手で持ち、三角形をつくります。
詳しい作り方は以下の通りです。

③帯を巻く

三角形を正面の真ん中につけ、帯板と重なっている部分をクリップで留めます。

左手でクリップ部分の手先を押さえて、右手で帯の上を持って後ろに回します。
自分が反時計回りに回って背中に右手の拳がつくようにし、左手を後ろに回して持ってるところを持ち上げて帯を1周回します。

伊達締めが見えないように帯をあげて、手先の下を通します。

右手で帯の下を持ち、左手で三角の角をしっかり持ちます。
右手で帯を真横に引くようにギュッと締めます。
このとき、下が締まるように締めていくのがポイント。
左手で正面の帯を押さえながら、また1周させます。
④帯を締める

1周目と2周目の帯が綺麗に重なるように合わせます。
2周目も1週目と同様、三角に指をひっかけて、右手で下を持って締めていきます。
右手はそのままで左手でクリップを外し、左側の下を留めます。

ここからがすこ~し難しいのですが…集中して頑張っていきましょう!
垂れ先の下部分を内側・真ん中に向かって折ります。
左手で上を持ち、右手で下を持って綺麗に折っていきます。

右手で下から持ち、上の線を合わせながら押さえます。
右手でしっかり引っ張ります。

左手で手先をひっくり返して、親指で上から押しながらシワをのばします。

手先をたれ先の上に乗せ、下からひと結びします。
斜めにギュッと締めて、結び目の近くを下から持ちます。
⑤羽をつくる

左が上になるように立てて、右肩に置いておきます。

①右側に伸びている帯を開きます。
②開いた帯を左側に折ります。
③左の肩幅あたりまで来たら折り返して、真ん中部分は自分の右手で押さえます。
④右の肩幅あたりまで来たらもう1度折り返します。
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帯がリバーシブルだと裏が見えてもOK!
また、帯が長いときは③④を繰り返していったりきたりするだけで大丈夫です。
⑥帯の型をつくる

真ん中を右手人差し指で固定して、親指で押しながら山を作ります。

右手中指で押しながらもうひと山作ります。
人差し指で固定していた真ん中をへこませ、上から強めに挟みます。
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前から見ると唇のような見た目に!

作った山は左手で持って、右肩に置いてあった部分は右手で真下におろします。


山の根元に下から上に入れ込み、右手で固定しながら、左手で真上に引っ張ります。

自分の帯板と帯の間に、帯の先を上から入れます。

上から入れた帯を下から抜いてしっかり真下に引きます。
真下に引いた帯を開きます。

先の方からくるくると内側に巻いていきます。
胴巻きの中(帯板と帯の間)に入れます。

左右のリボンのバランスを整えます。
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リボンが2枚重なっているときは、2枚綺麗に見えるように整えましょう。
(長い帯を使ってリボンが3枚になるときは、全て整えましょう)
⑦帯を整える

クリップを衿につけて、袂(たもと)が邪魔にならないよう両袖に乗せておきます。

左手で左脇にある帯板と帯を一緒に持って、右手で結び目を右の脇の下まで回します。

帯板が真ん中にきているので、帯と帯板を別々に持ちましょう。
帯だけを後ろまで回します。

帯は上に上がりやすいので、上から帯板ごと下に押します。
下の伊達締めが見えないように、帯の下線を前から後になぞって、少し上に上げるようなイメージで整えます。
⑧着物を直す

帯を回して崩れてしまった着物を直します。おはしょり線を手の腹を使って、真下から横に引っ張りながらシワを伸ばします。

右の帯の下から左の指を入れて、左に向かって指をずらしてシワを取ります。
後ろも真ん中の縫い目から左右に流します。

背中の帯上のふくらみは、帯下に引っ張って伸ばします。
完成写真

リボン結びの完成です!かわいい!
帯のアレンジ

外側の帯の上と下を折るとお洒落な印象に♪

自分でできる着付けの方法を知りたい方は、こちらのサイトも参考にしてみてくださいね。
着付け初心者でも簡単!自分でできる着付けレッスン【着物編】おわりに
いかがでしたか?もちろん先生から手順ごとに優しく教えていただきましたが、着付け初心者の自分が、ここまで綺麗に帯を結べると思っていませんでした。
帯を結ぶ機会がなかなかないという方も、今年の夏、浴衣を着る際に半幅帯で実践してみてはどうでしょうか?
最近浴衣セットなどに多い付け帯ではなく、自分でちゃんと帯を結んで、周りと差をつけちゃいましょう!
◎きものこころね
ウェブサイト:http://kk-kokorone.com/
住所: 杉並区上高井戸1-22-4-601
(芦花公園駅から徒歩4分)TEL: 090-5623-5839